使えないWebディレクター6つの特徴

使えないWebディレクター6つの特徴

Webディレクターと一口に言っても実力社会ですから、使えるWebディレクターと使えないWebディレクターというのがいます。

もちろんこれを判断するのは自分自身ではなく、周りのスタッフであり、クライアントなわけですが、私が会社員時代数十人を超えるWebディレクター志望の中途スタッフや、職種替えでWebディレクターを目指す方たちを指導してきて「この人はWebディレクターには向いてない」、つまり「使えないWebディレクター」になってしまうだろうという方たちを何十人も見てきました。

それは専門職であるが故に知識が足りない、また社会人として、またWebディレクターとしての素養を持っていない、など「使えない」理由は様々です。

ここでは皆さんが一人前のWebディレクターとして周囲から認めてもらい、信用されるWebディレクターへと成長するため反面教師で「使えないWebディレクター」の特徴6つを見ていきましょう。

1.口は達者だが、誠実ではない

今回のテーマは「使えないWebディレクター」ですが、以前一人前のディレクターになるために必要なスキルを紹介しました。

つまり今回のテーマとは真逆なわけですが、そこでも触れたコミュニケーションに関する特徴が一つ目です。

Webディレクターの役割の一つにクライアント対応があります。(Webディレクターの役割はコチラをご覧ください)

制作側の窓口として打ち合わせ、折衝を行うわけですが、対人コミュニケーションですからヒアリング、理解、プレゼン、説得など相互理解のために口を使ったコミュニケーションを行いますよね。

例えば営業職などは、口が達者(うまい)な人間が成功すると思っていらっしゃる方が多いようですが、ディレクターも同様だと考えていらっしゃる方がいるようです。

確かに聞くこと同様、プレゼンや説得といった喋る仕事は、ディレクターの大切な仕事ですが、次から次へと滑らかに言葉が出てくるような口達者であるだけではディレクターとして成功できません。

もちろん「人と話すのならディレクターなんてやりたくない!」という人は論外ですが、喋りがうまいだけでは絶対ダメで、その言葉・内容には「裏付け」や「信念」そして「クライアントを成功に導くための論理的な思考」に基づいていることが重要なんです。

行き当たりばったりでその場をやり過ごすだけの、逃げ足のうまいコミュニケーション能力ではクライアントが求めるものを作れるはずがありませんし、クライアントはおろかスタッフからも信頼を得ることはできません。

以前、私の部下で営業成績が非常に優秀な人間がディレクターに配属になり、一緒に仕事をしたことがありました。

人の懐に入ることが得意で、誰にでもかわいがられる人間でした。

変な話ですが流行のアプリの話やゲームの話など、業務に関係のない話で距離を縮め、仲良くなるといったようなコミュニケーションを得意とする人間だったのですが、こいつ仕事の話になると全く中身がないんですよ笑

遊び仲間として面白いけど、仕事をする上では信用できない、そんな人間の典型でしたね。

「なぜクライアントが我々に仕事を頼んでくれたのか?」

「クライアントが求めているものは何なのか」

そんなことをわかろうともしない人間でしたから、クライアント対応を任せていてもなんだかノラリクラリ。

結局、制作に関する大切なことはクライアントから全て私の携帯に電話がかかってくるという有様でした。クライアントの印象としては、

「口はうまいが、言うことを聞いていいのか不安」

「都合が悪くなると逃げようとする」

などと、いい加減な印象があったようです。

以前の記事でも紹介していますが、何よりも大切なことは誠実であるかどうかです。

成果を出すにあたって、良いものは良い、ダメなものはダメという態度がとれる信念と、それをきちんとした論理的な裏付けを持って話せるということなんですよね。

口がうまいだけではディレクターとして決して成功しません。

むしろ口がうまいなんて必要ないんです。必要な時に、必要なことだけ喋れればいいんですね。

2. Webの知識がない

Webディレクターは未経験から始められる仕事ですから、WebディレクターのWebに関する知識は人それぞれですね。

もちろん、知識がない方でも少しずつ業務を通じて、身につけていっていただければ問題ありません。きちんと身についた段階で、ディレクターとして案件を任せていただくなどすればよいんです。

ただしWebの知識がない中でディレクターをするということはクライアントを不安にさせますし、何よりリーダーとして制作チームをまとめることができませんから控えたほうがいいでしょう。

例えば、制作に関する打ち合わせをプログラマーと一緒にするとしましょう。

当然、クライアントの目的を達成するためにお互い意見を出し合うわけですが、

「クライアントの希望を実現する機能を実装するため、一部をASPに頼ることでコストダウンを行い、本当に必要な箇所だけ独自のプラグインを開発するべきだ」

という意見が出た際、あなたはクライアントの予算と希望、そしてスケジューリング等を考えアイディアや正しい道を示すことができますか?

これは一例だったとしても、デザイナーへの指示やプログラマーへの指示、もちろんサイトマップ作製やワイヤーフレーム作成などディレクター自身が請け負う仕事もWebに関することやマーケット、競合に関する知識など様々な角度から物事を見て、サイト制作をゴールに導かなくてはいけません。

私も偉そうなことをいっても、失敗もいっぱいしました。

だからこそ思うのです。Webに関する知識がなければチームを正しい道へも導けないし、クライアントを成功にも導けないと。。。

3. クライアントの言いなり

これが正しいと思ってしまっているWebディレクターって結構いるんですよね。。。

もしかしたらWebディレクターだけではなく、他の職種でも当てはまるかもしれませんね。

クライアントが求めるものを制作することが自分たちの使命だと思ったら大間違いですからね!

なぜか?

そもそもクライアントが間違っている可能性がありますから。

クライアントはそもそもWebの素人です。制作に関する技術も、検索エンジン対策についても、Webで成功するために必要なことは知らないという大前提で仕事は進めていくべきです。

もし知っていたらいいんですよ、お互い知見を共有しながら意見を出し合って進めていけば。

それにしたって、クライアントの意見をすべて鵜呑みにして、それを実行するのが仕事ではありません。意見を伺った上でディレクターとして自分でも裏付けをとり、新しい知見やアイディアを出して、一馬力ではなくクライアントを含めた多馬力で企画を進めていけばいいんです。

でも多くのケースでクライアントは「Webに関しては無知」であることがほとんどです。でも費用は出してますから、あれこれと意見はおっしゃいます。もちろん希望もあるでしょうし、好みのデザインもあるでしょうから、それは仕方ありませんよね。

でも、だからといってそれがクライアント自身が求める成功につながるとは限りませんよね。

例えばこんなケースで話すとわかりやすいでしょうか。

ある清酒メーカーが日本酒の販売量を増やすために、スパークリングワインを好みとするような20代~30代の女性に向けて商品を開発したとします。

そして商品を販売するためランディングページを制作し、ターゲットにアプローチしようと考えたとします。

話を単純にして考えたいのですが、例えばこんなケース、あなたならどんなデザインをデザイナーに依頼しますか?

もちろん20代~30代の女性に受けそうなテイストを考えるのではないでしょうか。

予算があればターゲット層に人気のイラストレーターにイラストをお願いするなんてこともするかもしれませんよね。

でも、、、クライアントが「社内で話し合った結果、歴史とブランドイメージもあるから、全体的に茶色の渋いデザインでお願いしたい」と言われたとするじゃないですか。

あなたならどうしますか?

そのまますんなりとクライアントの要望を聞く

という方は使えないディレクターです。結果としてそうするべきだという結論に至るかもしれませんが、その場合でも“そうすべきだ”と決定する理由が絶対に必要です。

もちろんそれはこの場合、「そうしたほうが売上に繋がる」という理由や証拠ですね。

つまるところ、クライアントの言うことを聞く・聞かないが問題なのではなく、企画をし、制作を進めるにあたって、“目的に合わせた判断や決定”ができないとダメなんだという事なんですよ。

判断や決定の理由が、「クライアントがそう言ったから」では使えないディレクターなんですよってことなんですね。

▼▼併せてこちらもご覧ください(失敗しないディレクター)▼▼

4.サイト制作の目的を理解していない

上記でもお話しした「判断や決定」の拠り所となる一番大切なポイントです。

「クライアントがなぜサイトを制作するのか?」という最終目的が理解できてなければ、一からうまくいくはずはありませんよね。

とは言え、サイト制作の目的というのはほとんどのケースで「集客数を増やしたい」「売上を伸ばしたい」です。物事を考えるときはまず第一にクライアントの最終ゴールを意識するようにしましょう。

▼▼ディレクターとして案件を受け持つ際はこちらも必ずお読みください▼▼

5. レスポンスが遅い

もう、これ最悪です。

周りを本当に不幸にします。これも「Webディレクターに必要なスキル」の記事でお話ししましたが、制作チームにおいては、すべての業務はディレクターから始まるんですよ。

意味わかります?

例えばサイトマップや仕様書、ワイヤーフレームなど、デザイナーにしてもプログラマーにしてもディレクターの指示書やGOがなければ動けませんよね。

サイト制作はプロジェクトオーナーであるクライアント、そして手を動かす実行部隊として制作スタッフがいます。その間を取り持つのがWebディレクターですよね?ね?

制作における上流工程にいるディレクターがクライアントの要望を聞き取り、理解し、それを制作スタッフに伝えなければ制作はスタートしません。

またクライアントへのデザインの提出や修正等、こちらもディレクターがきちんと確認し、行動に移さなければ、またそこで進捗が止まります。

納期通りにスケジュールを引き、進捗を管理することが最も重要な仕事であるディレクターにとってレスポンスが遅いというのは致命的です。

当然、そうした後ろ姿を制作スタッフは見てますから、レスポンスの遅さは制作チームの信頼関係にも影響します。

ディレクターは「なんでも屋」と言われることがある通り、サイト制作において雑用的な仕事も含めて本当にいろいろなことに首を突っ込む必要がある職種です。

その中でも指示書の作成、成果物の確認、修正指示は何を差し置いても真っ先にやるべき仕事だと私は考えています。

▼▼Webサイト制作に関する進捗管理について▼▼

6.向上心がない

日進月歩のWebの世界。

一年前の常識が、通じるほど甘い世界ではありませんよね。以前の成功法則が通用するといったことばかりではありません。

だからこそ、トレンドやマーケットがどう変わってきているのかは常にアンテナを張って、注意して見ておきたいところです。

仕事が大変過ぎて新しいことを勉強できない、「自分のやり方はこうだから」と柔軟性がないといったディレクターは時代に取り残されてしまいますよ。

意外にクライアントのほうがWebのトレンドを知っているなんてことはざらです。広大なWebの世界ですから、そうしたことはよくあることだとしても、自分自身も貪欲にいろいろな知識を吸収し、できるようになりたい!という向上心、意欲を持つことはwebディレクターとして生き残っていく上でもっとも重要かもしれません。

あと「できません」「わかりません」という言葉をよく使うディレクターがいます。

もちろん「今」できない、知らないということがあるのは仕方ないことですよね。

でも「やらない」「知ろうとしない」というのは最悪です。

Webディレクターという職種だけの話ではないかもしれませんが、こういうマインドだと仕事が回ってこなくなりますよ。

いかがでしたか?

もしかしたらドキッとした方もいらっしゃるかもしれません。でもいいんです。

大切なのはこれからですから。

Webディレクターは経験と知識の蓄積が増えれば、どんどん視野が広がり、レベルの高い仕事にも挑戦できるやりがいのある職種です。

もしかしたらあなたの周りにこのようなWebディレクターはいませんか?「人のふり見て和がふり直す」、ディレクターとしてどうあるべきかを理解し、周りの悪影響を受けず(笑)一人前のWebディレクターを目指してくださいね!