独身男性WEBディレクターでは産婦人科のサイトを作れない?その決定的な理由

WEBディレクターの役割はクライアント企業の一員としての立場でサイトを企画し、制作チームを取りまとめ、指揮をし、制作を進めることですね。
クライアントの業種は飲食店の場合もあれば、学校や旅行会社、工務店、クリニックなど様々ですよね。
基本的にどんなクライアントであっても営業が契約をしてきたら「やりません」「できません」なんて言えませんから、当然サイト制作を進めなくてはいけませんよね。
でもですね、ディレクターは神様ではありませんからディレクターによっては作れるサイトと作れないサイトというのが存在します。これはある意味どうしようもないことだと考えています。
ただどうしても作らないといけないというケースがありますから、そんな時は綿密な準備と企画を実現するための下ごしらえが必要となります。
今回は何故ディレクターによって作れないサイトが存在するのか?作るためにはどうしたらよいのか?というテーマについて「独身男性ディレクターが産婦人科のサイト制作をする」という設定でお話ししたいと思います。
ユーザーを知らないWEBディレクターがユーザーに訴求するウェブサイトを作れるはずがない
このブログでもたびたび話題になっていますが、クライアントがウェブサイトを作る目的はサイトからの集客・売上を増やすためです。
集客や売り上げはユーザーが見てくれて初めて、お問合せや購入というアクションに繋がるわけですから、
「ユーザーに共感してもらえる」
「ユーザーの欲求を掻き立てられる」
「ユーザーの悩みを解消できる」
「ユーザーの期待に応えられる」
「ユーザーの役に立つ」
そんなサイトである必要があるわけですね。それはデザインであっても、キャッチコピーであっても、コンテンツも全てで、ペルソナの欲求や期待、悩みに対して強く訴求する内容でなくてはなりません。
ここまで理解できてますか?
めちゃくちゃ大切なこと話してますからね!
つまり言いたいことは、お問合せも購入も全てはユーザーが判断して、アクションを起こすわけで、ユーザーがその気にならない限りはコンバージョンなんてありえないというわけですよ。
そうです、ですからwebサイトで成果を出すためには、
「ユーザーは何を知りたいのか?」
「ユーザーはどうなりたいのか?」
「ユーザーはどんな悩みを持っているのか?」
「ユーザーは何を期待しているのか?」
などユーザーが「求めているもの」を正確に把握する必要があるのです。
独身男性WEBディレクターが産婦人科サイトを作れない理由とは?
では、もしあなたが独身の男性ディレクターだったとしましょう。
あなたに産婦人科サイトのディレクションが舞い込んできた時、あなたは自信を持ってできます!と言えますか?
よ~く、考えてみてください。
客観的に考えて、普通、自信もってできます!なんて言えないと思うんです。
自信を持ってできます!と答えられた方がいるのであればその根拠を教えてほしいです。
もし根拠もなく、できます!と答えているのであれば、正直その方はディレクターには向いてないかもしれません。そもそもできるかもわからないものを、できる!なんて無責任ですし、不誠実だと思うからです。
私はwebディレクターには誠実さが必要だというお話しを以前させていただきました。
自分ができること・できないことをきちんと把握していることもwebディレクターとして成長するために重要ですよね。
では、なぜ独身男性WEBディレクターが産婦人科サイトを作れないのか?
それはあなたが出産を経験したこともなければ、これから経験することもないからです。
出産を控えている妊婦さんが、
・どんな気持ちで病院選びをするのか?
・出産に対してどんな不安を持っているのか?
・どんな病院であることを望んでいるのか?
・妊婦さんが安心するためには何が必要なのか?
ってわかりますか?
わからないですよね、私もわかりません。
確かに妻が出産した時には一緒に病院選びをし、お医者様の話を聞き、出産にまで立ち合いました。わかっているつもりではありますが、それでも100%妻の気持ちを理解できていたかというと、きっとそうではないでしょう。
女性は命を懸けて我が子を産みますよね。
そのうれしさや不安はきっと男性が想像できないものだと思います。
ましてや独身で、産婦人科にも訪れたこともなく、妊婦さんの話を聞いたこともない、子供が生まれたばかりのあの匂い、そして自然分娩が無理で突然帝王切開に切り替えなければいけない事態もあり得ること、そういったことがわからないディレクターが妊婦の期待や不安に寄り添ったサイトなんて作れるはずないですよね?
・どんなコンテンツを企画するべきか?
・何を書くべきか?
・キャッチコピーは?
わからないと思うんです。
これは、男性ディレクターを責めているわけではないんです。
できるわけないんですよ。
そういった「できないこと」があることを理解した上できちんと準備をし、案件に臨むという姿勢はディレクターにとって非常に大切だと思います。
男性独身WEBディレクターが産婦人科サイトを作るためには?
とはいえ、自分を頼って舞い込んできた案件ですから、何とか形にして少しでも妊婦さんや病院の力になりたいと思うのがディレクターです。
では、わからないことだらけの案件を目の前にしたときにどうしたらよいのか?
その答えは、
とにかく妊婦さんの声を聞くということに限ります。
これは決して産婦人科サイトを作るときだけの話ではありません。私たちWEBディレクターはサイト制作のプロであって出産や飲食、旅行や建築といったクライアントの職種のプロではありません。
ですからユーザーに訴求するWEBサイトを作るためにはとにかくお客様の声を聞きまくることです。そのための方法は二つ、
①お客様アンケートを取得しているようであれば洗いざらい見せていただく
②クライアントの過去のお客様にインタビューさせていただく
そうした上でお客様がクライアントに対して、
・何を望んでいたのか?
・どんな不安があったのか?
・依頼してどんな点が良かったのか?
という点を徹底的に理解をすることです。これさえできれば、どんなサイトでも作ることができます。間違いありません。
私もサイト制作に取り掛かる際には必ず上記の①を行い、ライターを使ってコンテンツをライティングする際にはライターにお客様インタビューをお願いするようにしています。確かに手間はかかりますが、成果を出すために絶対に必要な手間だと考えています。もしそういったスキームがこれまでのサイト制作になかったという方は是非取り入れてみましょう。
クライアントとの折衝にも驚くほどの説得力が出てきますよ!