ディレクターってどうやったらなれる?ディレクターに必要なスキルとは?

Webに関連する職種と言えば制作現場であれば、デザイナー、コーダー(フロントエンドエンジニア)、プログラマー(バックエンドエンジニア)、またサーバーやネットワーク関連に携わるネットワークエンジニアなどがいますね。
そこにチームを取りまとめるWebディレクターやプロデューサーがいるわけですね。
(※小さな制作会社ではディレクターや担当営業が予算や収益の管理まで行うプロデューサー業を兼任することがほとんどだと思います。)
またサイト運営に関連する職種で言えばWebコンサルやマーケターと呼ばれる職種が活躍しています。会社員時代に何百人というデザイナーやエンジニア志望の方を面接してきましたが、半数以上の方にキャリアアップのビジョンを聞くと”ディレクター”という立場で活躍したい、そのためにまずはデザイナーから、プログラマーからといった方が大変多くいらっしゃいました。そういった意味では制作現場においては、そのリーダーたるディレクターは目指すべきゴール(もしくは通過点)なのでしょう。
こちらのページではディレクターになるために大切なこと、必要なスキル等についてご紹介します。
Webの世界は資格不要の世界、もちろんディレクターも
ディレクターというとなんだかレベルの高い仕事だと思われている方が多いのではないでしょうか。私の持論としては営業やコンサルで成果の出せる人材こそがディレクターに向いている!と思っていますので社会人としてのスキルはそこそこ必要な職種だと思います。
ただし、
資格は一切いりません。
極端な話、私はWebディレクターだ!と名乗ればその日からあなたはWebディレクターです(笑)
これはデザイナーにしても、エンジニアにしても同じですが彼らには技術やデザイン力が必要になってきます。新卒でもなければ技術力がないと、転職市場においては見向きもされませんね。
でもディレクターは違います。コンサルタントと似ているかもしれません。
デザインができるとか、PHPが書けるといった技術は全く不要です。
(ただしある程度の知識は必要です。後述しますね。)
コミュニケーション力があって、正しい考え方を学べば誰でも挑戦できる職種がディレクターなのです。 ですから、ディレクターっていうとなんだか偉そうで未経験なのに応募するなんておこがましいとか、デザイナーとかプログラマーを経験しないと無理なんじゃないかとか思っていらっしゃる方も多いかもしれませんが、そんなことを気にせずディレクターを目指したいと思ったら是非挑戦することをお勧めします!なぜならデザイナーやプログラマーと全く違う職種ですから、早い段階から経験を積むに越したことはありませんからね!
ディレクターに必要なスキル3つ
ディレクターの采配で良いサイトにも悪いサイトにもなってしまうため責任も大きいディレクターですが、チームをまとめて作り上げる達成感は何物にも代えることはできません。お客様から直接感謝される立場である上、いやらしい話ですが給与査定や昇進についても、他の職種と比較すると相対的に評価されやすいのもディレクター職の特徴だと思います。 世の中に公開する作品として、「さあどんなものを作ろうというワクワク感」を味わえるうえに最も評価される立場でもあるディレクターですが、どんなスキルが必要なのでしょうか。これからディレクターを目指す方がディレクターになる上で身につけたいスキルや考え方について解説します。
Ⅰ.コミュニケーション能力ってよく言いますが、ディレクターに必要なコミュニケーション力とは・・・
まずは何を差し置いてもコミュニケーション能力です。チームの中心にいて調整や指示を行うばかりか、クライアントとの打ち合わせや折衝も行うことになるため必須のスキルですね。
コミュニケーション能力というと「話が面白い」とか「話の切り返しがうまい」みたい印象がある方がいらっしゃるかもしれませんがそんなことは必要ありません。切り返しなんて経験を積んで、知識さえあれば必要な切り返しができるようになりますから、最初からそんな話し上手である必要はないんです。というか誤解している人が多すぎます。
またそもそもスカイプやチャットワーク、LINE、またはメールなど文章でコミュニケーションをとることも増えてきていますから、喋るだけがコミュニケーションではないですしね。
ただ一つ大切なことは「誠実」であることです。
誠実に人と関わり合うことがコミュニケーションをとる上も最も大切だということを覚えておいてください。
当たり前のことかもしれませんが、これが最も大切なんです。
ちょっと想像してみてほしいのですが・・・
例えば、皆さんが高校生だったとしましょう。
40人のクラスメイトがいます。その中から将来ビジネスで成功する人が誕生するとしたら、その人はどんな人だと思いますか?
・
・
・
足の速い人でしょうか?
喋りがうまい人でしょうか?
おそらく多くの方が嘘をつかずに誠実にコツコツと頑張る人を想像するのではないでしょうか?人をまとめるのがディレクターの仕事でもありますから、やっぱり人から信用される誠実であることが絶対条件となります。不器用でもいいんですよ。 自分だけ楽しようとするとか、ごまかすとかそういうことをする人はどれだけ喋りがうまくても信用されません。そんな人はコミュニケーション力が高いとは言いません。
Ⅱ.制作工程を首尾よく進めるには素早いレスポンスが最重要
制作工程を上流と下流に分けるとするなら、ディレクターの仕事は上流、デザインやプログラミングといった仕事は下流となります。
どういうことかというと、仕事を依頼する側と依頼される側で分けるとすればディレクターは依頼する側、デザイナーやプログラマーは依頼される側ですよね。
川の水が上流から下流に流れるように、業務も上流から下流、つまりディレクターから制作スタッフへと流れます。そういう意味ではディレクターが迅速な依頼や指示を出さなければ、それ以外のスタッフの業務が止まったままということですよね。 ディレクターは進捗管理をするのが仕事です。制作工程を自身で止めるようなことはしてはいけません。デザイナーからデータが上がってきたら即確認・修正指示を出すなどチームの仕事が止まることのないよう、素早いレスポンスができるというのが大切です。
Ⅲ.かじるだけでも大丈夫!WEBの基礎知識
指示を出せるのも、素早いレスポンスを返せるのも、経験に裏打ちされた実績があるからに他なりません。「これはダメ」「これは良い」というのは正解を知っているから、判断ができるのです。ディレクターをこれから目指す方や、始めたばかりの方はこれから少しずつ経験を積んでいきましょう。
ただ何も知らないではさすがにWebディレクターは務まりません。
プログラマーから何か質問されても「それって何ですか?」ばかりでは話が前に進みませんからね。そこで最低限のWeb知識だけは身につけておくことをお勧めします。
私がお薦めするのは以下の2つです。
これは絶対やらないと損です。まず一つ目、
・まとめサイトでいろいろなサイトを一日30分回遊する
(例えばikesai.comとかいろんなサイトがまとまっててお勧めです。目的はデザインの目を養えますし、サイトに実装されている機能にはどんなものがあるのか等提案の幅も広がりますからね)
・1週間でできる〇〇を実践してみる
htmlやPHPなどプロである必要はないんです。ただそれらで何ができるのかを理解できなければ誰にどんな仕事をお願いしたらいいかもわかりませんし、どの仕事にどれくらいの時間がかかるのか予想もできないですよね。当然これでは進捗管理などできようもありませんね。
例えばアマゾンで「一週間でマスターできるhtml」と打てば、テキストが出てきます。私はこういった類のテキストでhtml、CSS、PHPの基礎をそれぞれ1週間でマスターしました。土日を利用できれば一か月でそれぞれの言語の基礎を理解できてしまうんですから、絶対にやる価値があります。
例えばコーディングの修正で「少しだけ隙間を空けてほしい」という指示ではエンジニアも「少しって何よ。」となるわけですよ。そういったときに「marginをあと10px空けてほしい」と伝えれば話はスムーズですよね。やはりチームのスタッフと共通言語で話せるということはお互いの理解をスムーズに進めて、間違いを起こさないためにめちゃくちゃ大切なんですね。できるところからで結構です。少しのお金と時間を自分のために投資してみましょう。
もちろんまだまだ覚えなくてはいけないこと、経験しなくてはいけないことは山のようにあります。SEOやマーケティング、専門用語や経営的なことまで一流と呼ばれるディレクターは本当に幅広い分野の知識を持ち、それを業務に生かしています。
もちろんそういったことも記事で紹介していきますので、是非楽しみにしていてください。
ただ最初からそんなことを求められても100%無理ですから、一つずつ覚えて力をつけていきましょう。
またディレクターに絶対に必要な素質(思考)についても記事にしていますので、こちも是非お読みください。