クライアントから信頼されるwebディレクターが絶対持っている思考

クライアントから信頼されるwebディレクターが絶対持っている思考

今時の言い方をすると、世の中には炎上するwebディレクターというのがいます。

どういうことかというとサイト制作を進めるにあたってクライアントと衝突する、チームのスタッフと衝突するといったディレクターです。

結果としてクライアントの希望するものが出来上がらないばかりかクライアントにも、チームのスタッフにも必要のないストレスを与えてしまい周囲から見放されてしまうようなディレクターですね。

これは知識や技術の問題ではなく「ディレクターとしての素質」の問題です。

思考(考え方)と言い換えても良いでしょう。そして優秀なディレクターは制作理念という一点において絶対的に正しい思考(考え方)を持っています。

しかもこれって全国津々浦々どこの制作会社でディレクターをやっていても共通してるんですよね。

でも「選ばれたもの」しかwebディレクターができないというわけではないので安心してください。こちらのページではwebディレクターの素質、webディレクターとして絶対に忘れてはいけない思考(考え方)について解説していきたいと思います。

まずはディレクターという立場を理解することから意識しましょう

制作会社に勤めていると日々、営業から新規案件、リニューアル案件といった制作案件がディレクターのもとに下りてきますよね。予算管理、キャスティング、スケジューリングなど納期に向けての制作工程を管理していくわけですが、そもそもクライアントはなぜ自社で制作を行わずに制作会社に依頼するのでしょうか?

それは、

制作できるようなスタッフも知識もなく「自分たちでは作れないから」という理由からですよね。(本当は自社で作るのが一番いいんですけどね)

もう一度言いますが、本来は自社で作るのが一番いいんです。

自社のPRですから自分たちで企画して、文章を書いて、ペルソナに訴求できるデザインを考えることこそが成功への最短ルートなんです。当たり前ですよね?

ただどうしてもwebサイトやITというと専門的な分野でもあるため、サイト制作会社という専門家に頼もうとなってしまうわけですね。

なので、私たちディレクターがクライアントに近づくことが求められます。

つまり、

☑クライアント企業の一員になったつもりでサイト制作に携わる

ということです。 制作会社のディレクターでありながら、クライアント企業の一員であるという認識ももったうえで企画を練り、スタッフに指示を出す。それがディレクターの立ち位置だということをまずは意識するようにしてください。

手段と目的の違いを理解する

その上で制作に取り掛かっていくわけですが大切なことは「手段」と「目的」をはき違えないことです。

決してクライアントはwebサイトが欲しいわけではない!ということを強く認識してください!

クライアントはwebサイトなんて欲しくないんです!(ちょっと御幣があるかもしれませんが詳しくお話ししますね。)

そもそも制作会社でWebディレクターをされている方の中にはもともとデザイナーだったりして制作が好きという方が多かったりしますね。

またキラキラしたなんかカッコいい業界ということでWebディレクターを目指している方もいらっしゃるかもしれません。

サイト制作に関われることが好き、憧れるといった方が多いんですよね。

だからこそ自分たちは「制作することが仕事」だと思ってしまっているんですよ。

この考え方は超危険です。

こうした方は手段と目的を間違えるタイプのディレクターです。

炎上するディレクターの典型です・・・。

手段と目的をわかりやすく説明すると、

目的は最終ゴールで、手段はそれを叶えるための方法ですよね。

クライアントが欲しているものは「目的」の達成であって、「手段」が欲しいわけではないんです。もちろん目的と手段はセットですから、「手段を手に入れることはすなわち目的を達成することと同じなんじゃないの?」と考える方もいらっしゃるでしょう。

いや、全然違うんです。

物の考え方は目的が最初で、そのための手段なんです。

とにかく目的を達成させたい!

それは売上だったり、お問合せ数だったり、資料請求の数だったりといったことですが、それを達成するための手段としてクライアントが思いついたのがたまたまサイト制作であって、それがたまたまあなたに案件としておりてきたのです。つまりサイト制作もあなたという存在もクライアントの立場で見ると手段でしかないんです。

わかりますでしょうか。サイト制作をすることがゴールでもなければ、あなたにお願いすることがゴールでもないんです。

だってもし、折込チラシやテレビCMなど既存の広告手法で十分な成果があればWebサイトという「手段」を必要としなかったかもしれませんよね。

そうなんです、クライアントはWebサイトが欲しいわけではないんです。

わざわざ高いお金を払って、綺麗なWebサイトがを所有したいと思っているわけではないんですね。

「目的」の達成、つまり成果が欲しいんですよ。

この物の考え方を間違えてしまうと、クライアントとの打ち合わせや折衝は絶対にうまくいきません。制作においての物事の中心には常に「目的」を置くことを忘れないようにしてください。

・コンテンツの企画をする際

・デザインを提出する際

・ライティングをする際

どんな時でも、それらがクライアントの求める目的を達成するためのものであるという姿勢を忘れなければクライアントからNOと言われることはありません。

ディレクターの素質、絶対に忘れてはいけない思考

ここまで読んだ方なら、ディレクターに必要な思考が何なのか?何となくお分かりですよね。

そうです、大切なのは、

「私たちはクライアントの目的を達成するためにサイト制作をしている」という思考(考え方)なのです。

つまりあなたが作りたいものを作るのがサイト制作ではないんです。

それってオナニーと同じですからね。

クライアントの目的達成を制作の軸に置き、工程を進めていくことこそがWebディレクターに最も求められる素質なんです。そこを間違うと・・・

ディレクター:俺はこんなデザインにしたいんだよ、何でわかってくれないんだ!

デザイナー:それはあんたが思ってることでしょ。ユーザーはそんなもの求めてないかもしれないだろ、考え直せ!

ディレクター:私的には新しい予約システムをいれてみたいので、30万円ほど予算を用意してください。

クライアント:は?それはお前がしたいんだろ。そもそも何の目的でそれをやるのかもわからないし話にならんよ。

とことあるごとに衝突を繰り返すことになります。

自分勝手な言い分では人は動きませんし、クライアントも含めた制作チームが一つにまとまるはずもありませんよね。

「今より受注単価を上げるため高級層に訴求できるようなデザインにしていこう」

「ユーザーの手間やストレスを減らして、よりコンバージョンを上げるために新しいシステムを入れたいと考えています」

(実際には費用対効果やデータを持ち出す等をして詳細に話しますよ。)

などあくまでも目的達成のために、一つ一つの工程があるということを強く、強~く、絶対に意識するようにしてください。 チームやクライアントとのコミュニケーションでうまくいかないという方はこの意識を変えるだけで100%物事が好転しますよ!