サイトに表記するコピーライトの書き方

どんなwebサイトにも必ずあるコピーライトの表記ですが、皆さんは正しい表記の仕方ってわかりますか?
著作権という権利や法律に関わる表記ですから、「正しく書かなきゃ!」と神経質になっちゃう方もいらっしゃいますよね。webディレクターは法律の専門家ではないため、なぜ必要なのか?というかそもそも本当に必要なのか?必要だとしたら正しい表記って?と気になりますよね。
ルールさえ覚えてしまえば、毎回同じパターンで書けますからここではコピーライトの表記について覚えていきましょう。
そもそもコピーライトの表記は必要ないって知ってますか?
え?
と思われる方も多いかもしれませんが、実はわざわざ書く必要ってないんですよ。
その理由は?
それは写真にしても、テキストにしても、デザインにしても生み出した時点でそれらは著作権で守られるようになっているからです。しかもそれはネット上に公開しようが、しまいが、です。
そういうものなんです。
何か納得できない・・・と思っても、そういうものだと形式的にでいいので覚えておけば大丈夫です。
突っ込んだ話をすると著作権を国際的に保護するベルヌ条約というものがあり、日本はその条約に加盟しています。つまり日本国内においてはその条約に基づいた法律によって、そのように守られているのです。ですから理屈的にはコピーライトの表記を忘れてしまった場合でも、本当にそれがオリジナルのものであれば著作権を主張できるということになっているんです。
様々なサイトを見ていると、コピーライトの表記がないサイトも見かけますが、これは著作権を放棄しているわけではなくて、おそらく(書き忘れたということでなければ・・・)きちんとその辺りを理解しているため書く必要がないものをわざわざ書いていないのでしょう。
でもみんな何故サイトにコピーライトを書いてるの?
それにはいくつかの理由やメリットがあるからです。
①慣習的なもの
一番大きな理由はこれでしょう。
「みんなが書いてるから、書かなきゃいけないものだと思っていた」
だから書いているに過ぎません。実際私も書きますからね(笑)
確かに書いてなくても保護はされます。でも世の中の知識のない人が「あっコピーライトがないから真似しても大丈夫なんだ」と勘違いする人もいるかもしれません。そんな勘違いで真似されたら、それを排除するのってめちゃくちゃ面倒じゃないですか。
場合によっては著作権の事を説明しなきゃいけないかもしれませんしとんでもない手間がかかってしまうかもしれません。
ですから(念のため)書いておくことをお勧めします。
②著作権がある制作物だとアピールできる
書いておくことで著作権で保護されていると伝えることができますから、知識のない悪質な輩による無断転載やコピーを牽制することにも繋がります。
また万が一、侵害だのなんだので裁判にまでなってしまった場合でも、自身が著作者であることを主張するだけでなく、相手がコピーライトの表記があるのにも関わらず無断転載やコピーを行ったという悪質性を主張することもできます。
ではコピーライトの正しい書き方とは?
様々なサイトを見ていると、会社によって実は書き方がまちまちだったりするんですよ。
結局どれが正しいの?と訳が分からなくなってしまいますよね。
例えば以下の表記、どれも見覚えがありませんか?
皆さんは一体どれが正しいと思いますか?
【A】COPYRIGHT 株式会社●● ALL RIGHTS RESERVED.
【B】Copyright(C) 株式会社●● All Rights Reserved.
【C】© 2014 株式会社●●
【D】Copyright株式会社●●
そもそも書かなくても保護されているわけですから、厳密にいえばどれでもいい、、、というのが答えかもしれませんが、最もふさわしいということで言えば【C】となります。
そもそも「ALL RIGHTS RESERVED.」という表記は不要です。これは昔のブエノスアイレス条約で定められている表記なのですが、日本はそもそもこの条約に加盟していませんから法的に無意味なんです。そしてこのブエノスアイレス条約が有効な国も現在ではほとんどないようです。
次のポイントはサイトを公開した年を入れるということです。
これは万国著作権条約において「著作者(個人名や企業名)と最初の発行年を一体として表記する」と決められているからです。と言ってもこれに強制力があるわけではないので、これも慣例的な書き方だということですね。
ただ著作権の保護期間が発行年から50年ですから、記載があることで保護期間を伝えることができます。そういった意味では書いておくと良いでしょう。
ではこれらを踏まえて最もふさわしい書き方ですが、
コピーライト表記の3つの組み合わせを覚えておきましょう。それは、
© 2020 株式会社●●
という©マーク+発行年+企業名(個人の制作物であれば個人名)の組み合わせです。順番もこの通り覚えておくようにしましょう。実はいろいろ書かなくてもシンプルなんですね。
(©マークはコピーライトを変換するとwindowsのPCであれば©に変換されます)
ちなみに©と(C)は同じことなのでどちらでも大丈夫です!
いかがでしたでしょうか?
これで、もうコピーライトの表記に迷うことはありませんね!