Flashによる動画コンテンツ作成はもう終わり、後継はHTML5

Flashによる動画コンテンツ作成はもう終わり、後継はHTML5

Webディレクターであれば一度は聞いたことあるのではないでしょうか?

Flashとは、マクロメディア(現在はアドビシステムズに買収されている)が開発したWEBコンテンツ制作ツールの事です。

ここで言うWEBコンテンツとは、動画(映像・アニメーションなど)やゲームといった主にブラウザ上で再生されるコンテンツの事を指しています。

Flashを再生するにはFlash Playerが必要ですが、ひと昔前の静的なWEBサイトから時代の流れと共に動的なWEBサイトが普及したため、多くのブラウザにはFlash Playerが搭載され(もしくは簡単にインストールできる状態)、これまでの動的なWEBサイトはFlashなしでは語れないものでしたね。

私が大学でインターネットやwebサイトに携わり始めた16,7年前は業種によっては、企業がwebサイトを持つなんてまだまだ先の話・・・といった業界もありました。

そこからテクノロジーも進化してきましたが、Flashが出たときは「格好いい!」ってなりましたもんね。

Flashで制作された動画が入っているサイトなんて、なんか最先端に感じてこれを真似たいという依頼を受けることも多かったような記憶があります。

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2020年Flashのサポートが終了する

しかし10年ほど前からFlashは衰退の一途を辿り、2020年末でサポートが終了します。

この理由には『セキュリティの脆弱性』『重くて読み込みに時間が必要』などが挙げられ、特にセキュリティの脆弱性については、Appleの当時のCEOスティーブ・ジョブズがそれを理由にiPhoneにはFlashを組み込まないと発表しました。

ユーザーの事を考えれば実は当然の決断なんですよね。

読み込みが重たい上に危ないサイトなんて、誰か見るの?という感じですからね。

2019年には「Google Chrome」「Microsoft Edge」「Apple Safari」「Mozilla Firefox」の4大ブラウザにおいてデフォルトでFlashが無効化され、見ることもなくなってきました。

また2020年にはFlash機能を完全に削除すると発表されています。

Flashの後継にはHTML5が

これまで動的なWEBサイトに使用されていきたFlashがサポート終了する事になり、それに代わるものがHTML5です。

HTMLとはWEBサイトを作るための言語で、HTML5はその最新版にあたります。

HTML5は動画や音声をWEBサイトに組み込むタグ(要素)があるうえに、アニメーションを作る機能もあるため、Flashは必要なくなったというワケです。

また、Flashの欠点だったセキュリティの脆弱性という問題はHTML5で解消されるうえに、Flashのような専用のプレイヤーも必要ないため、より快適な動的WEBサイトを作る事ができます。

GoogleもFlashコンテンツを提供しているサイトには、HTML5を使ったコンテンツに移行させることを強く推奨していますから、私たちWEBディレクターとしてはこうした時代の趨勢を考慮した提案が必要となりますよね。

(今の時代にFlashで、とご要望を受けることはないと思いますが・・・)

視覚・聴覚に訴える動画コンテンツならYoutubeがお薦め

世界で二番目に大きな検索エンジンとも呼ばれているYoutube。

動画コンテンツを作るのであればHTML5でもできますが、Youtubeというプラットフォームを使わない手はありません。

そもそもサーバー自体無料ですから、どれだけ重たいファイルをアップしてもサクサク動いてくれる上に費用も掛かりません。

それ以上のメリットとしては、動画検索によって認知度アップやアクセス流入といった恩恵が受けられるという点です。

特に今年は日本でも5Gが始まります。

すでに2012年にはGoogle副社長のロバート・キンコー氏が「ネット上のトラフィックの90%以上になる」と予言しています。

こうした時代に合わせて、Youtubeで公開できるようなコンテンツを制作しておくことは今後のWeb集客には欠かせないでしょう。