Webディレクターを目指すために職業訓練をお勧めする理由

これから転職をし、Webディレクターを目指している方向けの情報です。

特に未経験の方が専門職であるWebディレクターを目指すって何だかハードルが高く感じますよね。

もちろん未経験から募集している会社もありますが、中途採用である場合どう考えても経験者が有利であることは言うまでもありません。

Webディレクターを目指すためにWeb制作の知識や技術を学ぶ手段は『独学で勉強する』『パソコンスクールに通う』『専門学校に通う』『職業訓練に通う』など色々あります。

自分に合った方法で学ぶのが一番ですが、オススメしたいのは職業訓練を利用する事です。

ここではなぜ職業訓練がお勧めなのかをご説明します。

Web制作の勉強には職業訓練がオススメな理由

職業訓練とは、就職や転職に役立つ知識や技術を学び、資格取得を目指したり、希望の職種の職業に就く事を目指したりする厚生労働省が支援する制度で、求職者なら誰でも利用する事ができます。

なぜ職業訓練がオススメかというと、受講料は基本的に無料(テキスト代がかかったり有料のコースもあったりはします)で、失業保険や職業訓練受講手当を貰いつつ学ぶ事ができるという大きなメリットがあるからです。

パソコンスクールや専門学校に通うとなると、基本自費ですからコースを終えるまでに数十万～数百万円かかるのが普通です。

もちろんこうした場所でも、専門的に集中して学習できることは間違いありませんが職業訓練の内容が、こうしたスクールに劣っているかというと決してそうではありません。

またコースによってはデザインやhtml、JS、PHPなども含めて幅広い知識を勉強できるため、様々な職種と絡んで仕事をするWebディレクターを目指す方には基本を幅広く学習できる職業訓練はまさにうってつけだと思います。

事実、これまで私の元にも職業訓練で学びましたという方がWebディレクターとして入社してきたことがあります。

確かに前職でもWebディレクターをやっていましたという方と比較してしまえば、スキルや経験で見劣りしますが、先入観や変な癖もなく、指導する立場で見たときに非常に教えやすく、魅力的に映りました。

（ですから未経験だからと悲観することはないんです！）

さらに職業訓練は、役割が就職のためですから期間がおよそ3か月～半年程度と短期間で学習することが可能ですし、面接や就職試験を優先してよいことになっていますから就職活動と両立しながら通うことができるのも大きなメリットです。

だらだらと何年も通うことなく、短期で知識を吸収できる職業訓練は「Webディレクターを目指すぞ！」と思い立ったら、最も理想的な環境だと私は思います。

できる限り早く社会で揉まれたほうが絶対に成長しますから、短期間で学べるに越したことはないと思います。

一通りのWebに関する知識が学べますが、実は受講生全員がWeb関連の仕事に就く必要はありません。

職業訓練でWeb制作について学んだ後は、Web関係の会社に就職する人もいれば、全く違う職種の会社に就職して会社のWeb担当になる人もいますし、Web制作に一切関わらない会社に就職する人もいます。

専門学校であれば、大金を払ったからという理由でどうしてもWeb関連に、とこだわってしまう方も多いと思います。

しかしWebの仕事が必ずしも合う方ばかりではありませんよね。

本当に自分はWebディレクターを目指したいのか、自分のスキルと合う求人があるのかなど、Web制作という仕事が自分に合うかどうかを実際勉強しながら判断できるというのも職業訓練の良さではないでしょうか。

職業訓練では実際にディレクターやクリエイターとして働いたことのある方が講師として教壇に立ってくれます。

実践的な話を聞けるのは素晴らしいことではあるのですが、ただその方がやってきたことが必ずしも最先端であるとは限りません。

間違いなく、今現在、現場で働いているほうが生の情報が手に入りますし、最新のことを学ぶことができます。

職業訓練ではあくまでも教科書に載っていること、講師の方がやってきたことがメインになるのでどうしても情報が古かったり、現場では使わないことを学ぶといったことがあるのは否定できません。

ただだからと言って、それが無意味かというとそうではありません。

ゼロだった知識が増えていくだけでも貴重ですし、情報が古いといっても最新の知識や技術はすべてそうした過去の積み重ねで進化しています。

これまでの過程や技術、知識を理解していなかったら、現場で最新のものを教えられても理解できないといったことが多々あります。

もし独学で学んでいる内容と違う、聞いた話と違うといったことがあってもまずは素直に教えていただけることを学習する素直さを持ってください。

職業訓練は最寄りのハローワークに出向き、担当の方に「申し込みたい」旨を伝えれば案内していただけます。

Webと言っても自治体によってプログラマー寄りのコースだったり、デザインよりのコースだったりと様々です。

Webディレクターを目指す方であれば、すべての内容を少しずつでも習得できるコースがお薦めですが、なりたい職種によって担当の方のお話しを伺って吟味すると良いでしょう。